イトウ質店ブログ

色石のお話 スフェーン/くさび石(SPHENE)について

名古屋の質屋イトウ質店のブログです。
本日のお話は、スフェーン/くさび石(SPHENE)についてです。

鉱物としては「チタナイト」と表記されますが(1982年に国際鉱物協会が名称を「チタナイト」=titanite/チタン石に統一しました)
宝石としてはほとんどの場合「スフェーン」と表記されます。

結晶形がくさびのような形をしているためにくさび石とも呼ばれ
「スフェーン」という名前も、くさびのギリシア語”sphenos”からきています。

あまり知られていない石かも知れませんが、ダイヤモンドの様な光の屈折率を持ち
光の分散はダイヤモンド以上とも言われています(分散度0.051。ダイヤモンドは0.044)。上質のものは高額で取引されます。

硬度の高いダイヤモンドに比べるとモース硬度が5~5.5と低く(ちなみにダイヤモンドは10)、ルース(裸石)の取扱に注意を要します。

主な産地ははパキスタン、イタリア、ロシア、中国、スイス、オーストリア、カナダ、アメリカなどで
宝石として使える結晶は少なかったのですが、1990年代末からマダガスカルやブラジルで質の良い
結晶が多く産出されるようになりましたので、今後はもっともっと知られることになるでしょう。

色は透明系で、含まれる鉄、アルミニウム、マンガン、クロムなどによって、半透明の黄色、
緑色、赤色、褐色、灰色に着色されます。もちろん透明度の高いものが宝石に使われます。

パワーストーンとしては、成功、達成などの石言葉を持ち、大きなパワーであなたを成功に導くと言われます。

スフェーン/くさび石(SPHENE)のお話でした。

Comments are closed.